2022年9月　台風11号　被害状況

2022年8月28日発生した台風11号は、非常に強く、沖縄の南の海上で方向転換し、本州へとやってきました。

8月３１日（水）は、猛烈な勢力ながら比較的コンパクトな台風１１号とその南側にある熱帯低気圧の雲に完全に分かれている状態でしたが、9月１日（木）はその熱帯低気圧の雲が台風１１号に巻き込まれるような形となり、台風１１号の雲が一気に巨大化しました。

この時点で、中心気圧９２０ｈＰａ、最大風速５５メートル、最大瞬間風速７５メートルの猛烈な勢力となっていました。

各地の被害

沖縄県

宮古島では、４日午前８時に、最大瞬間風速４０・１メートルが観測。大きな木や道路の案内板などが倒れていました。
沖縄電力によりますと午後5時時点で宮古島市で4240戸、那覇市で400戸など全域で5530戸が停電しています。

鹿児島県

大型で強い台風１１号は、鹿児島県内全域を強風域に巻き込みながら東シナ海を北上。
県内ではこれまでに、奄美市笠利町と徳之島の天城町で最大瞬間風速２４．７メートルを観測。
与論町では４日、牛舎の屋根が飛んでいるのが見つかりました。

５日は、台風周辺の発達した雨雲が県本土にもかかり、南さつま市では県の雨量計で１時間に７３ミリの非常に激しい雨が降りました。

2022年9月6日　最大瞬間風速　24.1ｍ

大分県

別府市で電柱傾く　人的被害は確認されず

最大瞬間風速18.1メートル

熊本県

熊本市や天草市などで倒木が発生

最大瞬間風速19.4メートル

宮崎県

特になし

福岡県

福岡市では街路樹が倒れたり、強風の影響でトタン屋根が吹き飛んだり、ガラスが割れるなど住宅が一部損壊する被害がでています。また走行中のバイクが横転する事故等も発生しました。

最大瞬間風速３３．２メートル

佐賀県

非常に強い風の影響で倒木や停電など被害も出ました。

最大瞬間風速２９．４メートル

長崎県

長崎県内では倒木や漁港被害。九州電力長崎支店によりますと、台風11号の影響で、長崎県内では6日約3万3,370戸が停電した。

2022年9月6日　最大瞬間風速　33.0ｍ

山口県

山口市や防府市、それに、下関市で、木が倒れる被害が相次いでいます。中国電力によりますと、強風の影響で県内ではおよそ２５５０戸が停電しました。

2022年9月6日　最大瞬間風速　27.9ｍ

島根県

高潮で一部の住宅が床下浸水。倒木も発生し、モノが飛ばされる被害も発生しました。

2022年9月6日　最大瞬間風速　27.8ｍ

最善の対処法を取りましょう！

状況に応じて自分で判断しなければなりません。
自治体などが洪水ハザードマップ、土砂災害危険箇所マップなどを公表しています。いざという時の為に、私たち一人ひとりが、日頃から大雨時には身の回りのどのような場所に危険性が潜んでいるのかについて把握しておくべきです。

このような災害に備える自助努力こそが、大雨災害から自分の身を守るための最善の対応策となります。

損害があった場合は火災保険が適用されるケースがあります

火災保険の補償範囲（強風、洪水・集中豪雨・土砂崩れによる損害）

・強風による被害は『風災補償』（例：飛来物等で、損傷）
・突然の集中豪雨や河川の氾濫による建物浸水、土砂崩れによる建物の流失の被害に遭った場合、火災保険で補償されるのは『水災補償』

火災保険の補償される災害

火災保険は、火災だけでなく、台風、雷、水害などの自然災害による損害や、盗難や破損など日常生活による損害も補償することができます。

自然災害による被害が出たときの火災保険の申請手順

まず被害状況の確認をする。
そして最初に「被害箇所の写真」「被害発生日時と原因のメモ」を必ず残すようにしてください。
この被害状況の説明ができなければ、保険金を受け取ることができません。

～保険金の申請から給付（受給）までは平均1ヶ月～2ヶ月程度～