2022年12月26日にかけて強い冬型の気圧配置となり、強烈寒波が居座ると思われます。
日本海側を中心に警報級の大雪となる恐れがあり、年末年始にかけても寒気の影響で日本海側は雪が降りやすく、交通機関への影響に注意が必要です。
また、近年は首都圏でも大雪が降ることも増え、雪に慣れていない地域の方にも影響が出始めています、雪は降雪量を問わず、転倒や転落などさまざまな事故が起こりやすく、大雪になればより危険な事故にもつながります。
今回は、大雪によって起こり得る雪害について詳しく認識し、対策出来る事は早めに準備しましょう
雪害とは雪による災害の事
雪によって起こる災害のことを「雪害」と呼びます。気圧配置や上空の強い寒気等によって積乱雲が発達し、大雪が降ると、積雪や凍結により、転倒・骨折・転落事故をはじめとする雪災を引き起こす要因になります。ほかにも線路・道路・滑走路等が埋没することによって起きる交通災害や、家屋や樹木が雪圧によって損壊するといった危険があります。雪害は豪雪地帯である北海道や東北地方だけでなく、日本の約半数の地域で起こっている身近な冬の災害です。雪害の被害は生死に関わるものも多く、普段雪が降らない地域であっても雪害について知っておく必要があります。
特にあまり雪が降らない地域では雪に慣れていないため、歩行中や車の雪道での事故が多くなります。雪に慣れていても除雪作業中に足を滑らせたり、屋根から雪が落ちてきたり油断はできません。
雪による災害の種類
代表的な雪害の種類は次の項目です。
積雪害・・長時間の降雪で、道路や歩道、線路などが埋もれる
雪圧害・・雪の重みで、家屋や樹木が損壊する
雪崩害・・山の斜面に積もった雪が崩落し、人や建物を巻き込みながら滑り落ちていく
着雪害・・電線などに雪が積もり、電柱の傾斜や電線が切断される
風雪害・・強風とともに雪が降ることで、視界が悪化する
その他・・雪解けなどによって路面が凍結し、転倒や転落、スリップ事故が起こる
日本海側で大雪をもたらす「冬型の気圧配置」とは
豪雪地帯として知られる日本海側の地域では、「冬型の気圧配置」になると大雪になりやすいです。
「西高東低」ともいわれるこの気圧配置は冬に現れやすく、西に高気圧、東に発達した低気圧が天気図上で確認できます。この気圧配置になると、日本海には筋状の雲が現れ、日本海側の地域に雪や雨を降らせます。
太平洋側でも注意が必要
太平洋側の地域では、本州の南海上を低気圧が通過する「南岸低気圧」のときに大雪になりやすいです。「南岸低気圧」による降雪は、予報が難しい現象といわれ、低気圧が通過するコースの多少のずれで雪か雨かが変わり、大雪になる可能性もあります。
そのため太平洋側の地域では大雪への耐性が低く、少しの雪でも建物の被害や、電車などの交通機関に影響が発生する場合があります。
大雪に備えて
普段大雪に見舞われることの少ない地域では降雪による影響はかなり大きくなります。情報をこまめに確認し、事前の準備をしっかりしておきましょう。
除雪・防寒グッズや非常用グッズの確認
積雪の可能性がある場合、融雪剤の散布や除雪用具(スコップなど)の確認をしましょう。直前に準備しようとすると、手に入らないこともあります。
電気やガスの暖房が使えなくなる可能性があります。防寒グッズ(カイロや湯たんぽ、灯油ストーブなど)を用意しておきましょう。
停電時にも情報が得られるように、電池式のラジオやモバイルバッテリーなどがあると安心です。
低温で水道管が凍結するおそれもあります。水道管の凍結対策や、飲料水の備蓄、生活用水用に浴槽に水をためておくなどをしておきましょう。
普段からできる備え
電気やガスが止まったり、交通障害により流通が滞ったりすると、食料品や日用品が普段どおり購入できなくなるおそれがあります。自宅で数日間過ごせるよう、準備をしておくと安心です。
備蓄する食料品は、必ずしも長期備蓄用の保存食でなければいけないわけではありません。普段から少し多めに食材、加工品を買っておき、古いものから使い、使ったら新しく買い足していくことで、常に一定量の食糧を家に備蓄することが可能です。
立ち往生など万が一に備えて
もしもに備えて事前に準備しておくものを掲載します。また、長時間車内に取り残された場合に備え、暖房を切った状態でも有効な防寒対策もご紹介します。
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。 雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください
加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。
雪害は家にも被害を及ぼします・・
たとえば、屋根に雪が積もると、雪の重みに屋根や駐車場のカーポートが押しつぶされ、落雪して車や家周辺の物が破損する可能性があります。
また、地上に落ちた雪も重みが増すと、ドアの開閉ができなくなり、家の中に閉じ込められてしまいます。
家が損害があった場合は火災保険の雪災が適用されるケースがあります
雪害は、火災保険の補償対象のひとつです。
雪災とは、雪の重みや落下などによる事故または雪崩のことをいい、融雪水の漏入や凍結、融雪洪水、除雪作業による事故は除かれます。つまり、雪による被害でも雪災補償の対象外となる被害があるということです。
雪害で、自宅や家財に被害が生じた場合は、火災保険の「雪災補償」で補償されます。「風災・雹(ひょう)災・雪災」はセットになっていて、多くの火災保険で、加入すると初めからついている補償です。
たとえば、雪解けによる洪水(融雪洪水)で自宅に損害があった場合は、火災保険の「水災補償」で補償されます。火災保険に「水災補償」をつけていると補償されます。
雪災による被害とは?
具体的な例としては、以下のような被害です。
- 屋根が雪の重みで壊れた、変形した
- 積もった雪の圧力で窓ガラスが割れた
- 隣家からの落雪で自宅の壁や塀が壊れた
- カーポート(車庫)、物置などが大雪の重みによって壊れた
- アンテナや雨どい、太陽光パネルなどが大雪によって壊れた
- 給湯器、室外機が大雪のせいで故障した
- 近くの山や爆弾低気圧によって発生した雪崩による建物の被害
- 大雪で雨どいが歪んだ
- 積雪により塀やフェンスが壊れた
その他にも強風によって上記のような被害が出た場合、風災として火災保険を適用することができます。
自然災害による被害が出たときの火災保険の申請手順
まず被害状況の確認をする。
そして最初に「被害箇所の写真」「被害発生日時と原因のメモ」を必ず残すようにしてください。
この被害状況の説明ができなければ、保険金を受け取ることができません。
ページ下部のお申込フォームからお申込、またはお電話にてお問い合わせ下さい。
現地調査の日程調整のため、お申込から1営業日以内に担当者よりご連絡させて頂きます。ご都合のよい日時をお伝え下さい。
破損個所が火災保険の適用個所になるか専門スタッフが現地に伺い、30分~1時間程度調査を実施致します。申請可否については調査完了後、お伝えさせて頂きます。※被災箇所が見受けられない場合はその場でサポート終了とし、費用の請求等は一切ございませんのでご安心下さい。
自然災害により家屋の被害を受けた旨をご加入中の保険会社様にご連絡(事故受付連絡)頂き、申請に必要な書類を取り寄せていただきます。
調査内容をもとに修繕見積書と調査報告書をお客様へお送りいたしますので、申請書類と一緒に保険会社に送付頂きます。
申請資料を元に審査が行われますが、指摘事項があった場合、保険会社や鑑定人に対して被害状況の説明を行います。
保険会社様の回答の結果、損傷が認められた場合、保険会社様からご入金がございますので、ご確認ください。
保険会社様よりご入金額が確認できましたら、弊社よりご請求書をお送りいたしますので、手数料送金ください。申請内容が認められないなどの理由で、保険金が受け取れなかった場合は一切費用はいただいておりません。
~保険金の申請から給付(受給)までは平均1ヶ月~2ヶ月程度~