火災保険申請サポート会社にサポートを依頼する時に、多くの保険金をもらいたいので、高い見積をだしてくれる会社に依頼したいというのが人間心理です。しかし、見積金額が高いからと言って多くの保険金がもらえるとは限らなく、落とし穴があるかもしれません。
・火災保険申請は複数の会社の見積もり比較が必要なのか?
・火災保険申請の見積もりの評価基準は?
・火災保険申請を依頼する業者の選ぶポイント
火災保険の複数の見積比較は必要?
見積は一つで十分です。
信頼できるサポート会社に依頼すれば複数の見積りを取る必要はありません。複数の会社とやり取りしてもいいことはありませんし、せっかくの良心的な会社でも比較されていると思うと力が入らないものです。
保険請求時の見積書はどのように評価されるのか
状況証拠と修理に必要な見積書の金額をベースに決定される。
火災保険請求で一番の基準になるのが、被害状況と修理に必要な見積書の金額です。
もちろん修理見積書の内容次第で、認定金額が高くなることもあれば、少なくなることもありますが、保険金額を左右する見積書は高ければいいのかというと、決してそんなことはありません。
内容が詳細に記載され、損害状況に見合った見積りであること
見積書の役割は、損害状況を数字化することにあります。その数字の大小で、おおよその損害の大きさが判断できます。
更に、その金額の内訳が必要で、部材の単価、部材の数量、工事に必要な人数、工事日数など、事細かく記載しなければなりません。
保険会社もプロですので、記載された内容がいい加減なもので、不適切な部分があれば保険金は認められません。保険金の減額や申請そのものを否認されてしまいます。
だからこそ見積書の依頼は、保険請求の実績がある業者に依頼をし、詳細な情報まで記載したものを作成してもらうことで、適切な保険金を受け取ることができます。
相場通りの見積もり額であること
詳細な見積書でも金額が相場と大きくかけ離れたものだといけません。見積もり額が一般的な相場に近い方が良いです。
下記に、屋根修理、屋根外壁塗装の費用相場を記します。
リフォーム内容 | 費用相場 |
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屋根の部分修理 | 1万~40万 |
屋根の葺き替え | 60万~200万 |
化粧スレート (屋根材) 【5,000円~/㎡】 | 50万~ |
ガルバリウム鋼板 (屋根材) 【6,000円~/㎡】 | 50万~ |
セメント瓦 (屋根材) 【6,000円~/㎡】 | 60万~ |
日本瓦 (屋根材) 【8,000円~/㎡】 | 80万~ |
銅板 (屋根材) 18,000円~/㎡】 | 180万 |
トタン屋根 (屋根材) 【4,500円~/㎡】 | 45万~ |
30坪のお家の外壁塗装の相場 | |
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外壁塗装 総額 | 50〜100万円 |
足場設置 | 13~17万円 |
高圧洗浄 | 2~3万円 |
下地処理 | 10~12万円 |
養生 | 3万円前後 |
塗装 | 18~66万円 |
30坪のお家の屋根塗装の相場 | |
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屋根塗装 総額 | 80〜150万円 |
足場設置 | 13~17万円 |
高圧洗浄 | 3~5万円 |
下地処理 | 10~12万円 |
養生 | 3万円前後 |
塗装 | 30~100万円 |
工事の種類によって数万円から100万円以上のものまで大きく金額がかわりますが、これらの金額から大きく逸脱した見積書になると、保険会社から不信に思われる為、要注意です。
当然、減額や否認される可能性が出てきますので、相場に見合わない見積もりはお勧めできません。
見積書の発行元が健全な会社であること
火災保険を使って工事を請け負っている会社や、申請のサポートをしている会社の中には、保険金から不当な利益を得ようとする業者も存在します。
こういった業者は、虚偽の申告をしたり、見積書自体を改ざんしてしまうこともあるようです。悪徳な業者は、保険会社間で情報が共有されていますので、適切な保険金を受け取れない可能性があります。
火災保険請求サポート会社の選び方の注意事項
火災保険申請サポートは、建物・保険双方の知識があるサポート会社による、火災保険の申請をお手伝いするサービスのことです。サポートを依頼した際には、建物の調査から書類の作成まで、プロの知見を借りながらスムーズに完了させられます。
1. 火災保険の請求実績がある業者を選ぶ
実績の少ない業者に多いのが、詳細な情報を記載できず、否認や減額となるケースがあります。
火災保険の請求に使用する見積書は、詳細な情報を記載しなければなりません。この見積書は保険会社に提出するものになりますので、通常の工事見積書とは異なります。
2. 火災保険申請代行は選ばない
火災保険は契約者以外が保険請求することができません。また、保険申請については弁護士以外が代行することはできません。書類のやり取り等を代行してもらえるのは楽だと思ってしまいますが、申請代行業者に依頼することは注意が必要です。
3. ホームページの有無や所在地を確認する
修理リフォーム工事会社、火災保険申請サポート会社のどちらにも言えることですが、実態のない会社は、誠実な対応をしてくれるかどうか不透明な点が多いので、申し込む前にホームページが存在しているのか、所在地がわかるのかしっかり確認された方が良いです。
4. 契約前の説明、契約書の有無を確認する
契約内容の説明がなかったり、そもそもの契約書が無いといった会社も存在します。
5. キャンセルや支払い規定を確認
キャンセルする場合の規程、保険認定後の支払い方法や報酬形態が不透明な会社も契約をしない方が良いです。
6.訪問営業や電話営業は利用しない
使ってはいけない理由は、自分に不利になる契約を結ばされる可能性が高く、あとからキャンセルができないようになっている可能性が高いです。そもそもしっかりした会社は訪問営業を行わなくても問い合わせで十分に件数をこなしています。
7.手数料について
ほとんどの火災保険申請サポート会社は完全成功報酬として保険金が支払われた場合のみ手数料として保険金額の30%前後を請求しています。
ですので初期費用が発生したり、ほかに費用が発生する可能性があるなど、サポートを依頼する前に要確認となります。手数料が相場より安い業者や無料の業者は良心的に見えますが、完全成果報酬型でなかったり、違約金やキャンセル料が高額など、他の部分で膨大に手数料を要求してくる可能性があります。
まとめ
火災保険申請サポート会社にサポートを依頼する際に複数の会社の見積比較が必要なのかどうかについてふれてきました。
ポイントは『見積金額=受取金額』ではありません。
金額が高い会社だからいいのではなく、その会社がどういった会社であるかが重要になります。これらを踏まえてご検討下さい。